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2.今日もどこかに暮れてゆく「from scratch」


本夛マキの2nd album「from scratch」の全曲紹介を引き続き書いていこうと思います。

前回の記事にも書きましたが、これはわたしの記録です。


曲の成り立ちや、レコーディングで重ねた大切な記憶を残しておきたいので書きます。

今回は2曲目の「今日もどこかに暮れてゆく」について。


よかったらお付き合いください。



2.今日もどこかに暮れてゆく


【曲の成り立ち】


どうやって曲ができていくかは色々なんです。

歌詞が先にできたり、曲が先だったり、フレーズが先だったり、全てが同時だったり。


この曲は、ギターの弾き方が一番最初に生まれました。

親指で1音目をスラップするリズムギター。

その後にギターコード進行が生まれて、曲になっていった。

歌のメロディもあとからです。

そして、歌詞が一番最後にできました。


わたしの場合、こういう作り方をすると、ある程度時間が必要なようです。

実際、この曲もギターフレーズが生まれてから1曲になるまで結構時間がかかりました。


似合うメッセージと想いが見つかるまで、長い時間横に置いておきました。


そうしてある時期、わたしは太陽について考えていました。(唐突!)


夜に出歩くことが多いわたしは月の優しい光に触れることが多かった。

太陽より月明かりの方が好きでした。


でも、そもそも月明かりだって太陽の光を反射しているのだから。


太陽の光はわたしには眩しすぎると思っていたのですが、何もかもを照らすその圧倒的な光をちゃんと感じてみようと思ったのです。


太陽の光がないとわたしたちは何も生きていけない。

命が生まれる前からずっと存在している。

宇宙の始まりとか地球の始まりとか、難しい科学の話ではなくって存在のイメージです。


太陽は圧倒的な存在なのですが、そんな太陽が照らしてくれている光をわたしは見つけて選んでいる。

どんな圧倒的な存在でも、それを感じるわたしがいないとそれは圧倒的な存在にならないというか。

光はいつでもそこにあるけど、それを見つけ出すことを選んでいるのはいつもわたし自身なんだ、と。


そう考えると、月に感じていた親しみを太陽にも少し感じられるようになりました。

わたしが存在していられるのは太陽とともにあるから。


そうなって太陽を想いながら、自分が選んできた時間をリンクさせていたらこういう歌詞になりました。


かなりカジュアルにいうと、わたしの生きてきた日々でさえ毎日どんなときも光を照らしては終わらせて始まり続けてくれる太陽ってやっぱりすごい!これからもよろしく!となったのです笑。

ともだちなんかーい、というぐらいの近さ。


テーマは壮大なようですが、わたしにとっては圧倒的な太陽を身近な存在にグッと引き寄せることができた気がした一曲になりました。

夏は暑いけど!



【レコーディングの時間】


この曲のイメージで一番印象を強くしたかったのがリズムとグルーヴでした。

本夛マキのリズムギターと並んでゆれてくれる太陽のような圧倒的な存在。


太陽や自然のエネルギーを感じさせてくれる方に録音参加をお願いしました。

それがパーカッショニスト中村岳さんです。


写真真ん中が中村岳さん!

左が、岳さんの録音を見学しに来てくださった我らがドラマー高木太郎さん笑。


ご縁は石田長生さんが繋いでくださったもの。


石田さんの追悼ライブにて、はじめてちゃんと中村岳さんとお会いしました。

何度かご一緒させていただいていた石田さん縁のライブのなかで、強烈な印象の瞬間があったのです。


あるとき、ステージの後ろから岳さんのライブ演奏を間近に見る機会がありました。

神戸チキンジョージのステージ後ろだった。


ライブが始まり曲の中の盛り上がりで、岳さんのカホンの音がまるでナイアガラの滝のようにドドドドドドとなっていたのです!

(ああ、、わたしの言葉は何てチープなのだ…でもそう思ったの!)


とにかく岳さんの演奏はすごかった。。。!

エネルギー!


カホンの音が大地を揺らす滝のようで、わたしは圧倒的なエネルギーを感じて感動しました。

その感動をずっと覚えていて、いつか岳さんとご一緒できたらいいなあと願っていました。


そうして、数年経ったレコーディングのとき。

「今日もどこかで暮れてゆく」の中の圧倒的なエネルギーの存在を表現してくださる人として、中村岳さんに演奏をお願いしました。


何度かお会いしていたとはいえ、ちゃんとお話しして演奏をお願いするのは今回が初めてでしたので、本夛マキは大変緊張いたしました…。

(太郎さんが一緒に見学してくださってとても心強かった)


しかし録音が始まって岳さんの演奏を聴いていたら、緊張が喜びで吹き飛びました。



やはり岳さんは素晴らしい演奏をしてくださいました…!!

色んな景色を表現してこられた岳さんの世界。

この曲にエネルギーを吹き込んでくださり、本当に感謝しております。 中村岳さん、ありがとうございました!


録音が終わって、感動で興奮状態の本夛マキは『素晴らしい演奏をしてくださり本当にありがとうございました!』とお伝えしましたら。


岳さんは「石やんが繋いでくれたご縁のおかげですね!」とまさしく嬉しいお言葉をくださいました。

この曲の歌詞に

“繋がって気付く 気付いて繋ぐ”

とあるのですが、本当にその通りで石田長生さんとのご縁があって出会えた岳さんとの録音時間でした。

いつだって石田さんに感謝していますが、改めての3Qでございました。



そしてその後の録音は。


岳さんの凄すぎるパーカッションのエネルギーとともに、本夛マキはアコギとうたとコーラスの音を重ねていくのですが。。。。


その体験も非常に貴重な体験でした。

自分のなかにはないグルーヴとまさしく“並んでゆれる”録音体験。


圧倒的な存在との共演。。。

自分で望んだことでしたが、ものすごいエネルギーとの共演は想像以上でした。


ギター録音もうたもコーラス録音も、めっちゃくちゃ楽しかったです。

やればやるほど元気になれた不思議な体験でした。


きっと岳さんのエネルギーのおかげだな…。


あと、アルバムの中で唯一ピアノの音を入れたのもこの曲でしたね。

そんな難しいことは弾いてませんが、ピアノのラインを考えて演奏するのも大変楽しかったです。

贅沢にもグランドピアノで録音させてもらった本夛マキ。

シンプルなラインなのに笑。


こんな風にして「今日もどこかに暮れてゆく」は録音されました。


曲の成り立ちからレコーディングの話まで。

こうやって書き出すと全て繋がっているような気がします。


完成した曲は元々こうなるよう決まっていて、そうなるように今まで生きてきたような。

まさしくこの曲のような気持ち。


最初はギターフレーズしかなかった曲が、いろんな出会いとご縁のおかげでアルバムの2曲目を飾る大事な1曲になりました。


今回の曲紹介も、なんだかんだとやはり長文になりましたね。。。。

でも、このアルバムの全曲紹介は始めてよかったと思います。


大切にしていることを改めて気付かされます。

覚えていたい気持ち。


また引き続き書いてみますね。


お読みくださりありがとうございました!





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